桐たんすの使用上の注意・お手入れ
桐たんす設置

*設置する部屋は可能であれば北側のお部屋を避けるようにしましょう。
湿気の多いお部屋ですと桐たんすが湿気を吸ってしまい、引き出しが出にくくなったりカビが発生しやすくなります。
*桐たんすの設置場所は直射日光の当たらない場所に設置してください。
*油単(たんすのカバー)を掛けることもおすすめです。
*エアコンやストーブなどの風・熱など当てないでください。
*箪笥の背部に風が流れるよう壁から数センチ離して設置してください。
*なるべく箪笥が水平になるように設置してください。水平でないと箪笥が歪み、扉や引き出しの開閉がスムーズにいかなくなります。
*箪笥の上に重たい物を載せないでください。
テレビなど乗せたい場合は箪笥の上に一枚堅い木の板などを敷いてから乗せると
良いでしょう。
*模様替えなどで箪笥を移動する場合は必ず中の収納物を全て出してから動かしてください。
桐たんすのお手入れ

*普段は箪笥の表面を木目に沿って柔らか布で優しく拭いてください。埃を払う程度で結構です。
*当店の桐たんすは防水加工を施しておりますが、濡れた手や油っぽい手で触るとシミになる場合がございますので、汚れた手での使用は避けてください。
万が一シミを付けてしまった場合は拭きとらずに、吸い取り紙などで吸ってください。けしてこすったりしないでください。シミが大きくなってしまいます。濡れた雑巾や家具用ワックスなど絶対に避けてください。
*桐たんすは呼吸しております数十年使用してきますと黒ずんできたり、カビが生えてきたりします。お部屋をリフォーム・家を新築する際に桐たんすも綺麗にしたい方には「再生・削り直し」をお勧めいたします。
収納の際に気を付けてほしい事

*着物や洋服を収納する際にしっかりと乾いているかなどを確認してから収納しましょう。生乾きの衣類を収納するとカビの原因となります。着物などはお手入れをしてから収納してください。年に一度位は乾燥した日に虫干しなど行ってください。着物にも箪笥にも良いです。
*防虫剤を入れる場合は無臭タイプの防虫剤がおすすめです。桐は一度においが付くと簡単には取れません。

湿度の低い五月の晴れた日などに虫干しをお勧めいたします。
引き出しを開けて風を通してあげるだけでも違います。
できれば引き出しから出して畳紙の紐を解いて開けてあげると良いでしょう。
さらにハンガーなどに吊るしてあげるとなお良いです。
もし畳紙に点々と星のようにシミがあったならば、それはカビです。
ほっておいて無くなることはございません、早めに着物屋さんに相談し対応してください。