桐たんすの選び方

桐たんすのサイズについて

桐たんすに何を収納したいか?

一般的に多いのがやはり着物を収納したい方が大半でしょう。

では着物を収納するのには箪笥のサイズはどの位か?

 

まずは桐たんすの幅についてです。

着物は購入時に畳紙(たとうし)に包まれております。その畳紙のサイズが約84cmから90cm程度です。なので内寸の幅が約90cm以上あれば着物は収納可能です。

90cmの内寸を確保するとなると桐たんすの外寸は並厚の引き出しだけのたんすで約100cm以上であれば収納できます。ただし本体の厚みが並厚に限ります。

本体の厚みが胴厚と呼ばれる物になりますと、それ以上の幅が必要になります。

胴厚仕様の桐たんすをお選びになるのでしたら105cm(三尺五寸)以上のたんすをお選びください。

大洋(おおよう)や上洋(うわよう)・中洋(なかよう)などと呼ばれる扉の中に衣裳盆があるタイプは105cm(三尺五寸)以上のたんすをお選びいただければ大丈夫です。

 

次に高さ

昭和中期以降の桐たんすの高さは173cmが主流でしたが、現代の住宅事情により、最近は目線より低い桐たんすを選ばれる方が多いようです。

どの位の量を収納するか、これからも収納するものが増えるかにより引き出しの段数や衣裳盆の枚数をお決めください。

 

奥行

基本的に45cmから46cmが通常です。洋服たんすなどは60cmになります。

本体の厚み

並厚

厚さ約20mm

昔の標準的な厚さです。

胴厚

厚さ約27mm

胴厚と呼ばれるタイプです。婚礼箪笥として最適です。現代の標準的な厚さ。

胴丸

厚さ約35~40mm厚さの割には丸みがあるのでスタイリッシュです。高級仕様


並厚でも桐たんすとしての機能ははたしますので、ご自身のお使い用や納戸・クローゼットの中に入れてしまうという方が選ばれることが多いです。

嫁入り道具として持たせるのであれば胴厚をお勧めいたします。

より高級で贅沢なのが胴丸になります。胴の厚さがありますのでたんす全体幅が110cm(三尺六寸)になります。

面取り

本体を構成している板。天板・地板・側板・棚板・塚などすべて面取り加工してあるものを「総面取り」 総面取りに対し面取り加工せずに前面が平らになる「平面」があります。その他「通し面」「箱面」「かまぼこ面」「銀杏面」「大面」など厚さや面の取り方に違いがあります。

引き出し前蟻組

引き出しの前の板と側面の板の接ぎ方

包み蟻組(蟻組)は手間がかかるので高級な箪笥で見られます。包打接ぎ(ウツ木)は比較的安価な箪笥で見られますが強度や気密性などは問題ありません。

蟻組仕様

ウツ木仕様


棚板

棚板(引き出しと引き出しの間の板)が通さないか通してあるかで価格も変わります。

棚通さない

棚板が奥の方では薄くなっている。

棚通し

棚板が同じ厚さで背板まで通してある。


仕上げ

桐たんすの仕上げで一番重要なのは桐の呼吸を妨げない事です。桐は箪笥の形になっても呼吸しています。湿度の高い時には箪笥が湿気を吸い、逆に湿度の低い時には湿気を出して箪笥の中の湿度を一定に保ち収納物を守ります。

桐の呼吸を妨げない仕上げ方法として「砥の粉仕上げ」が昔から用いられます。

砥の粉とは粘土を焼いて粉末にした黄土色の物です。

砥の粉仕上げとは、簡単に言いますと箪笥の表面をうづくり加工し木目に沿って凹凸を付けて、砥の粉とヤシャブシの実を煮た煮汁(現在は代用品が主流)に合わせた物を刷毛で塗ります。木目が出てきて自然の風合いが良いです。

その他に「焼き桐」と言う方法があります。メーカーなどにより「時代仕上げ」や「古代仕上げ」など呼び名が違いますが方法としては表面をバーナーで焼き煤を落して凹凸を付け砥の粉を塗ります。色味としてはグレーや茶になります。

少数派ですが漆仕上げもございます。漆は手間が掛かるので高価になります。

好ましくない仕上げは「ウレタン塗装」「ラッカー塗装」です。色を選べる点や扱いが楽なのは素晴らしいのですが、塗膜が厚く固いので桐の呼吸を止めてしまいます。

 

桐たんすの価格

簡単に言いますと桐たんすの価格は材料と手間をどれだけかけるかで決まります。

例えば外寸106巾×46奥×173高さの箪笥でも引き出しが七段と八段では材料や手間が八段の方がかかるので高価になります。その他並厚か胴厚、平面か面取りかなどで変わってきます。

収納の目安

扉内部衣裳盆

①留袖、喪服一式など着用機会の少ないものを収納

②③色留袖、訪問着、紋付きの色無地など入れます。

④付け下げ、小紋など染め着物

⑤紬などの織の着物

⑥羽織、コート

⑦袋帯

小引き出しには帯揚げ、帯揚げ、帯締め

 

引き出し開きは

上段に名古屋帯、しゃれ帯

中段に麻の着物、ゆかた、ひとえ

下段には長襦袢、肌着、足袋など

 

このように書きましたがあくまでも目安ですので、実際に箪笥を使用する方が使いやすいように収納するのが良いと思います。