仕上げ方法

桐たんすの仕上げには「砥の粉仕上げ」と「時代仕上げ」と「オイル仕上げ」があります。

どちらの仕上げ方法も塗膜を作らず桐の呼吸を妨げない仕上げ方法です。

ウレタン塗装やラッカー塗装は桐の呼吸を止めてしまいますので桐たんすには不向きです。

砥の粉仕上げ

 

 

砥の粉仕上げ(とのこしあげ)とは

黄色っぽいと言いますかベージュっぽい色で昔から桐たんすの塗装法と言えば砥の粉仕上げでした。

まずは塗装する箇所を仕上げ鉋をかけてから砥の粉を吸い込みやすくするためにサンドペーパーを

かけてつるつるにします。次にうづくりと言う萱の根を束ねたもので木目に沿ってこすり表面に凹凸を付けます。その後砥の粉を夜叉の実を煮出した煮汁で溶いた砥の粉を刷毛で塗ります。

乾いたら艶出しに蝋を引き最後に防水・防汚剤を塗ります。

 

 

砥の粉仕上げ 修理前

砥の粉仕上げ 修理後


時代仕上げ(焼桐)

時代仕上げ(焼桐)とは

時代仕上げの色はグレー仕上げになります。

塗装面をバーナーで炙り炭化させる方法です。それだけでは真っ黒ですので砥の粉を塗り木目を際立たせて蝋を引き最後に防水・防汚剤を塗ります。

箪笥以外ですと楽器の「琴」も桐を焼き仕上げます。

桐以外では杉の木を焼いて住宅の外壁に使い耐火性・耐久性をもたせます。昔は線路の枕木も腐りづらくするために焼いていました。

時代仕上げ 修理前

時代仕上げ 修理後


オイル仕上げ

天然オイル仕上げとは

◇耐水性

浸透成分+塗装膜のダブル効果で水の浸透および汚れを防止します。

◇木材保護力

桐の呼吸を妨げることなく、有効成分が木材に潤いを与え、割れやささくれ

などを防止します。また手垢等、汚れの定着も防止します。

◇臭気

天然オレンジオイルを溶剤としているため、不快な石油臭がしません。

◇UV保護効果

含有される天然顔料が高い耐UV効果を発揮します。

◇安全性

100%天然原料の塗料の為、人やペット、環境に悪影響を及ぼしません。

ヨーロッパで認証された安全性

・DIN EN 71Part3(玩具に使用する安全性が認められている)

・DIN 53160(唾液、汗に対する耐液性が認められている)

・DIN 927(製材された木材の着色に適している)