仕上げ方法

桐たんすの仕上げには「砥の粉仕上げ」と「時代仕上げ」があります。

どちらの仕上げ方法も塗膜を作らず桐の呼吸を妨げない仕上げ方法です。

ウレタン塗装やラッカー塗装は桐の呼吸を止めてしまいますので桐たんすには不向きです。

 

砥の粉仕上げ(とのこしあげ)とは

黄色っぽいと言いますかベージュっぽい色で昔から桐たんすの塗装法と言えば砥の粉仕上げでした。

まずは塗装する箇所を仕上げ鉋をかけてから砥の粉を吸い込みやすくするためにサンドペーパーを

かけてつるつるにします。次にうづくりと言う萱の根を束ねたもので木目に沿ってこすり表面に凹凸を付けます。その後砥の粉を夜叉の実を煮出した煮汁で溶いた砥の粉を刷毛で塗ります。

乾いたら艶出しに蝋を引き最後に防水・防汚剤を塗ります。

 

 

砥の粉仕上げ 修理前

砥の粉仕上げ 修理後


時代仕上げ(焼桐)とは

時代仕上げの色はグレー仕上げになります。

塗装面をバーナーで炙り炭化させる方法です。それだけでは真っ黒ですので砥の粉を塗り木目を際立たせて蝋を引き最後に防水・防汚剤を塗ります。

箪笥以外ですと楽器の「琴」も桐を焼き仕上げます。

桐以外では杉の木を焼いて住宅の外壁に使い耐火性・耐久性をもたせます。昔は線路の枕木も腐りづらくするために焼いていました。

時代仕上げ 修理前

時代仕上げ 修理後