桐たんすの修理・再生作業
作業手順
1 金具を取り外します
2 水またはお湯で洗います。
3 よく乾かします。
4 木地の傷や割れなどを修理します。
5 表面を削ります。
6 塗装の準備 うづくりなど
7 砥の粉を塗ります。
8 砥の粉を塗った箇所に蝋を塗ります。
9 防水加工します。
10 金具を取り付ける。
11 最終調整し出来上がり。
まずは金具を外します。
最初は箪笥に付いている金具を外します。
この時に力任せに外すと金具が壊れたり箪笥にキズを付けてしまいますので丁寧に外します。
全ての金具を外しました。
水洗い
砥の粉を落とすために箪笥を水で洗います。
水で洗う事により小さなヘコみなどは膨らんできます。
箪笥表面の砥の粉を落とすのは、砥の粉とは砂みたいなものですので、鉋で削ると鉋の刃がボロボロになってしまい、日に何度も鉋の刃を研がなくてはならず、作業が捗らないので先に洗って砥の粉を落としてしまいます。
修理
本体の修理に入ります。
このように長年使っていると棚板と側板に隙間ができてしまいますので、ボンドを入れ木釘を打ち隙間をなくします。
背中や引き出しの底の板は薄いので割れていることが多いです。
割れには桐の木を埋めて修理します。
割れているところに桐の木を入れます。
入れたら鉋で削り平らにします。
欠けている箇所や隙間を桐を入れ角を復活させてあげます。
塗装をするところを全て削ります。
鉋で削った所をサンドペーパーをかけます、次に浮造り(茅の根を束ねた物)でこすり木目に沿って凹凸を付けてから砥の粉を塗ります。
砥の粉が乾いたらカルナバ蝋で磨き艶を出します。
金具を取り付けます。
最後に箪笥の中を掃除し点検をして出来上がりです。
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